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イクメンという言葉は危険すぎるので廃止希望! イクメンプロジェクトも間違いだらけ!

「イクメン」という言葉について思うことがあります。


私みちおも、子どもはかわいいし、妻に笑顔になってもらいたいので、育児には積極的にかかわってます。


ただ自分がイクメンかと言われれば、「イクメンではありません」と答えます。そりゃ、他人から「イクメンですね!」と言われれば気分はいいですが、イクメンではないです。

オムツはうんちであっても平然と替えられるし、お風呂だって入る前の準備から、お風呂上りに服を着せて身体にクリームを塗るところまで、ひとりでできる程度の育児スキルはありますが、平日は朝起きてから家を出るまでと夜泣き対応程度しか、育児はしてませんから、イクメンだとは思いません。

通勤時間も長いし、早く帰れる仕事じゃないから、これが限界ですし。

Father and son. Cantho city, Vietnam. January 27, 2014

そもそもイクメンってなんだ?


自分がイクメンかどうかをはじめに語ってしまいましたが、そもそもイクメンとは何を指すのでしょう。

育児をするメンズの略で間違いないと思いますが、厚生労働省で行っている「イクメンプロジェクト」では、イクメンとイクメンプロジェクトをこう定義付けしています。

イクメンとは、子育てを楽しみ、自分自身も成長する男性のこと。
または、将来そんな人生を送ろうと考えている男性のこと。
イクメンがもっと多くなれば、妻である女性の生き方が、子どもたちの可能性が、家族のあり方が大きく変わっていくはず。
そして社会全体も、もっと豊かに成長していくはずです。
イクメンプロジェクトは、そんなビジョンを掲げて発足しました。

今、育児にもっと関わりたいという男性が多くなっています。
また、制度改正により男性も育児休業が取りやすくなりました。
このような環境づくりに、社会全体で、より積極的に取り組んでいくため、プロジェクトを推進していきます。

イクメンプロジェクトは、イクメンの皆さんはもちろん、ご家族、企業、地域の皆さんなどのサポーターとともに育てていく、一大ムーブメントです。
家族のあり方を、社会を大きく動かしていくプロジェクトに、あなたも参加してみませんか?

イクメンという言葉についての説明は、「子育てを楽しみ、自分自身も成長する男性のこと。」としか書いていないので、これなら多くの人が「俺もイクメンだ!」と言ってもいいような気がします。

将来そうしようと思ってるだけでもイクメンっていうのは、さすがに拡大解釈しすぎですよね…。


このように厚生労働省は、分かったような分からないような言い方でイクメンを定義していますが、一般的な「イクメン」の条件はもっと細かいものだと感じませんか?


次に挙げる条件をほとんど満たして初めてイクメンという称号が与えられるかのように感じます。

  • 育児は授乳以外はすべてひとりでこなすことができ、言わなくても進んでやってくれる
  • 子どもとたくさん遊び、子どもも夫になついている
  • 家事も育児と同様に率先してやってくれる
  • 妻にひとりの時間をあげられるように、少なくとも半日は子どもを連れて出かける、ないしお留守番することができる
  • 仕事もしっかりこなしつつ帰宅が早い
  • 妻の話は何時間でも付き合う
  • 一切愚痴を言わない
  • あわよくばママ友に自慢できるほどかっこいい


…どうでしょう?

イクメンと呼ばれるのに他に追加しないといけない条件がありますか? それともここまでの条件は必要ないですか?

きっとここに挙げた条件が、世間で思われている平均クラスのイクメン像かと思います。おそろしや。


一般的なイクメンのイメージは危険!


先ほど箇条書きで挙げた一般的なイクメンの条件を全て満たしている人っているんでしょうか?

すべてを満たしていたらもはや「神」です。

「イクメンは出世しない」と島耕作の作者である弘兼憲史氏が言うように、今の日本ではイクメンと言われるレベルの育児と、バリバリ仕事をこなして出世することを両立させようなんて到底無理ですから。


それなのに世の奥様方は、真面目に旦那さんにこのイクメン像を重ね合わせようとします。

自分たちは理想の妻像と重ね合わせられるのは嫌がるのに、イクメンだと世間の風潮に流されて理想を描いてしまいます。


するとどうでしょう?

出るわ出るわ、イクメン像とかけ離れた現実の旦那さんの残念な行動の数々が!

そうなると、なんでうちの夫はこんなこともしてくれないの? できないの? と非難のオンパレードになります。


雑誌やテレビで取り上げられるイクメンなんて、いい部分しか映していなかったり、特殊な仕事環境にあって子育てに十分な時間が取れたり。そんなの脚色されたものにすぎません。


イクメンを推し進めているファザーリング・ジャパンの講演で、育休を取得した旦那さんの体験談を聞くことがありました。

いったいどうしたら男性が育休を取れるのかと思っていたら、よくよく聞くと奧さんはお医者さんでした。

それなら会社からたとえ批判されても育休取りますよ。

奧さんの方が稼ぎもいいだろうし、そりゃ奥さんに早く仕事に戻ってもらえるようにするよって思ったものです。


といったように、イクメンと言われて取り上げられている人なんて特殊な人なんですよ!


それなのに、これが普通だと思うと、とんでもない無理がたたります。だって環境が違いすぎるんですから。

それでも頑張れば、たしかに短期的にはイクメンっぽくなります。ブラック企業以上に休みなしになりますが。

そうなると、耐え続けるのは不可能に近いからいつか耐えられなくなるときがきます。

その結果、仕事でミスを連発するか育児からのリタイアが待っています。

それで幸せといえるでしょうか?


夫も子育てをしよう! というのは、とてもいい流れだけど、イクメンという理想系を膨らませ過ぎるのは危険です。

何事もそうですが、理想は小さく持つのが幸せの秘訣です。


イクメンという言葉の廃止、もしくはイクウーマンかイク女子という言葉を作ろう!


イクメンという言葉が生まれたのは、裏をかえせば、「男性は育児をしないもの」という概念があると言えるでしょう。

女性でいえばキャリアウーマンという言葉も、「女性が仕事でキャリアを追い求める必要はない」という概念があるから、特殊な例を表現するために生まれた言葉でしょう。


こういった言葉に共通するのは、その言葉が上位数パーセントの人をイメージする言葉だということ。


男女平等をうたうならこういった性別で分ける表現をやめるべきです! もしくは、同じような言葉を作ってください。


男性のイクメンに対して「イクウーマン」とか「イク女子」ですかね? (ちょっと卑猥な言い回しになっちゃいますね…。)


その言葉の定義はイクメンにならえば次のようなものです。

  • 育児はすべてひとりでこなし、夫の力を必要としない
  • 育児を十分にこなしながら、家事も完璧にこなす
  • 夫に仕事の疲れを癒してもらえるように、夫が休日何をしようが口出ししない
  • 仕事について自分のキャリアをイメージしている
  • 一切愚痴を言わない
  • あわよくば夫の友人に自慢できるほどかわいい


めちゃくちゃな条件ですよね?

でも、この条件は、先に挙げたイクメンの条件から、夫の部分を妻に置き換えただけです。むしろ、うまく言い換えができず項目を減らしてます。


もしこんな条件は付けられたくない、聞きたくもないというなら、気軽にイクメンなどと言うべきじゃないです。

自分が嫌なことを他人に押し付けてはいけないことは、幼稚園児でさえ分かる、人としての基本ですから。


イクメンプロジェクトは間違いだらけ


ここからはイクメンという言葉のイメージに頼らず、夫の育児を積極的に推し進める方法を考えたいと思います。


夫が育児に積極的に関わるのが当たり前の社会は、みちおもイクメンプロジェクトの関係者の方も想いは一緒です。

イクメンプロジェクトも、「社会全体で、男性がもっと積極的に育児に関わることが出来る一大ムーブメントを巻き起こす」とうったっていますからね。そのためにまずイクメンという言葉を多用して、一般化を図ろうとしているわけですし。


ただ、イクメンプロジェクトはイクメンという言葉以外にも間違いを起こしてるのでひどいもんです。


イクメンプロジェクトのサイト内にある「イクメン診断」をやってみてください。

視点が本来の目的とずれているように感じませんか?

イクメン診断の質問項目が育児内容ではなく、育児にまつわる労働の法制度とかを聞かれるんですよ?

満点の人がみんなイクメンだったら、ちゃんちゃらおかしな話ですよ。

こんな間違ったイクメンを普及させないでほしいです。


得てして男性は形から入りたがるから、このようなサイトを見たら、まずは知識が必要なのかと思って情報収集に走ってしまうかもしれません。

そんなの全然違います!


育児は妻からOJTで学ぶことと妻のフォローに限る!


情報収集じゃなければ何をすべきか?

まずどうすればいいかを具体的に伝えるのが第一です!

沐浴の仕方だ、オムツの替え方だなどを細かく伝えていたら大変だし回りくどいから、分かりやすくひとつ伝えればいいんです!


育児は妻からOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)を受けなさい、と。


育児は知識よりも実地なんです!

目の前の子どもを見てください! 目の前の奧さんを見てください!


仕事だって新人はたいていOJTから始めるじゃないですか? それが一番成長が早いからそうしているんじゃないですか? 育児も一緒です。


そもそも育児に割ける時間が、妻より圧倒的に少ないんだからこそ、なおさらOJTなんです!

どんどん奥さんから学んでください。奥さんも自分がいいと思うやり方で育児をされるのが一番任せやすいですからね。

ただし、学ぶ姿勢は仕事で上司から教えを乞うように、聞き方とタイミングには注意が必要です。その辺は普段の仕事で身につけてください。

※そのあたりは以前の記事にも書かせていただきました。
www.katei-enman.com


そうこうしていれば、奥さんが旦那さんに求めることも徐々に分かってきます。

奥さんが求めることを自然にできるようになり、奥さんが満足さえすれば、それだけで俗にいうイクメンかと思います。


ただし、いろいろ頑張っても、妻に育児能力で勝てないと思う場面が出てきます。

そんなとき、だから夫は育児をしなくてもいい、ではなく、こういうときこそ夫は子育ての最前線に立つ妻を、精神面でも肉体面でもフォローして支える、という夫にしかできない役割を発揮すべきです。


夫にこそ求められる育児のかたちを、喜びと感じられるように啓蒙するのが、夫の育児参加を促すことにつながるはずなんです。

だから、みちおがイクメン診断をつくるなら、OJTで学ぶことができる育児能力と妻に対するフォローを自己診断できる項目にします。


男性の育児参加に即効性を求めるなら「仕事に活きる!」をキーワードに 


育児が仕事に活きるという視点もかなり有効だと思います。

男性は仕事に活かせることとなると突然、積極性が生まれる生き物だからです。

男性の育児休暇が進まないのも結局のところ、今後の仕事に差し障るから、じゃないですか? 育児をしたくないから育児休暇を取らない、という人はいないと思います。


育休を取りやすくするなどの制度・政策がすぐに変えられないなら、今できる範囲で育児へのモチベーションを上げるしかありません。

そこで育児が仕事にどう活きるを経験者が伝えていくことにこそ、男性の育児参加を促すと思います。


たとえば、子育てすると自由な時間が持てないから段取りよく仕事をこなせるようになったとか

父親としての自覚が仕事への自信につながり、プレゼンテーション能力が向上したとか


仕事を休むとか早く帰るというのが一番なことは分かりますが、どうにもならない職場もありますから、短い時間だけでも育児がもたらす仕事への効能が広まれば違うだろうな、と思います。


さいごに


記事を書きながら「イクメン」に代わるいい単語をいろいろ考えてみましたが、結局思い浮かびませんでした…。

理想を追求しすぎないことが妻と夫どちらのためにもなることを考えると、「なぁなぁ育児」という単語が頭をよぎりましたが、それだと適当な育児みたいでイメージ悪いですかね。


第2子の子育ては、どの家庭も適当になりがちだけど、ちゃんと育っていることを考えると、テキトーくらいの気の持ちようであれば、余計な衝突も起きなくていいのかなぁ…。


<関連本>