どういうわけだかこの時期にメディアを通じて保育園の問題について取り上げられる機会が多くありました。
考えさせられる機会があったこと、議論が交わされることがあったことはよかったと思います。
私みちおも改めて、いろいろな方の意見を目にし、待機児童に対する考え方に少し変化がありました。
これまではぼんやりとどんな方法であっても定員を増やせばよいと考えていましたが、いまはこの現状は仕方ないのではないかと思うに至りました。
みなさんはどうお考えですか?
- 待機児童ゼロが実現できるって本気で思ってるの?
- 一億総活躍社会だっていい加減なもの
- 行政サービスを一律に受けられるなんて都合のよい考え方やめませんか?
- 保育園に入れない場合どうすればいいか
- とにもかくにも家庭が幸せになることが一番
待機児童ゼロが実現できるって本気で思ってるの?
皆さんご存知かと思いますが、待機児童ゼロとは希望すれば必ず認可保育園に入れることではありません。
保育園に入れず育休を延長した方や、しぶしぶ認可外保育園に入れた方の人数は待機児童に含まれないのです。
なので、この前国会で取り上げられたように、川崎市のように待機児童ゼロと言っているところでも、隠れ待機児童がわんさかいるのが実態です。
こんな数字のマジックを使っただけの待機児童ゼロなんて、詐欺師のようで、そんな話どうでもいいって思いませんか?
なので、待機児童ゼロと言うならば、本来あるべき「希望すれば必ず認可保育園に入れる待機児童ゼロ」の実現を目指すべきです。
では、本来の意味での待機児童ゼロを目指すためには、どうするべきなんでしょう?
保育園を増やすか、いまある保育園の定員を増やすしかありません。
でも保育園を増やすのは、お金も場所も人手もないのが現状のようで、そうすぐにはできません。
よくお金をつければいいと言われますが、そんなに簡単なことなら数十年もこの問題を引っ張らないでしょう。
簡単にできるなら、実績が欲しい総理が多少無謀でもお金つけさせてとっくに解決させると思います。小泉総理あたりならやりそうじゃないですか?
それが難しいため政府は手っ取り早く定員を増やすそうと、保育士1人あたりの保育人数の基準を緩めることを検討しているようです。
しかし今度はフローレンスの駒崎弘樹氏のように、保育の質の低下という否定的な意見が出てきます。
こんな状況だから本当の意味での待機児童ゼロなんてほぼほぼ無理でしょ?
一億総活躍社会だっていい加減なもの
安倍総理も待機児童ゼロを目指すと一応は言っています。
目指してもらうことは大変ありがたいことですが、安倍総理が掲げる「一億総活躍社会」の内容を見ると、本気で子育て支援をしようなんて思っていないことが明らかです。
首相官邸のホームページに記載された「一億総活躍社会とは」を抜粋しますので、よーく見てください。
•若者も高齢者も、女性も男性も、障害や難病のある方々も、一度失敗を経験した人も、みんなが包摂され活躍できる社会
•一人ひとりが、個性と多様性を尊重され、家庭で、地域で、職場で、それぞれの希望がかない、それぞれの能力を発揮でき、それぞれが生きがいを感じることができる社会
•強い経済の実現に向けた取組を通じて得られる成長の果実によって、子育て支援や社会保障の基盤を強化し、それが更に経済を強くするという『成長と分配の好循環』を生み出していく新たな経済社会システム
子育て支援については3点目に出ています。
そこには、「強い経済の実現に向けた取組を通じて得られる成長の果実によって、子育て支援や社会保障の基盤を強化」と書いてあり、よくよく考えると、
「経済成長しなかったら子育て支援できないよね?」って逃げ道を用意しているように見えません?
昨今の状況を考えると経済成長する見通しなんてないから、言ったもん勝ちのように思えます。
こんな状況ですから、望めば認可保育園に入れる社会を期待しない方が身のためでしょう。
行政サービスを一律に受けられるなんて都合のよい考え方やめませんか?
保育園に入れないのは、都心部に多いようです。人口が多く密集しているので、競争率が高くなるのは致し方ないことです。
「保育園落ちた日本死ね」のブログの方も東京都内在住の方のようです。
一方で田舎の方では、待機児童という言葉とは無縁の保育環境があるようです。
田舎にできて都会にできないなんておかしい、という話は都合が良すぎます。
都心部に保育園を増やすことがいかに至難の業か考えてみてください。
適切な場所もなければ、地価も高いのに、認可基準の厳しい認可保育園なんて早々作れると思いますか?
どう考えても無理でしょう。
そうなると都心部に住んでいる以上、受けにくい行政サービスとして捉えるのがむしろ自然です。
保育園入れてラッキーくらいがちょうどいいんでしょうね。
だいたい便利なものが都心に集中しているわけだから、どこかで不便なことがないとつり合いも取れませんし、保育園の件はもうあきらめましょう。
そもそも前提として、住む場所によって行政サービスが異なることを理解するべきです。
国から移住が制限されているならともかく、そんなことはないわけだから、デモするくらい気に食わないならサービスの受けられる自治体に引っ越すのが筋でしょう。
保育園に入れない場合どうすればいいか
どうしても仕事を辞めるわけにはいかないし、保育園に入れないと困るのに、保育園に落ちた・・・どうしよう。
という人たちの想いから待機児童の問題が顕在化されているわけですが、現状がすぐに改善する見込みがない以上、保育園に入れなかった場合の道筋も考えておくと気がラクになりそうです。
大きくは次の3つの方法になるかと思います。
1.認可外保育や両親に見てもらうなど所構わず預け先を探す
認可外保育などは給料のほとんどが保育料に消える、といったことも起こり得ますが、キャリアを維持できる利点を考えれば、決して捨てたもんじゃない方法と言えます。
それ以外には、思い切って両親(おじいちゃん、おばあちゃん)に預けるというのも方法のひとつにはなりそうですが、若くない両親に元気な子どもの面倒を見てもらうのは、両親への負担が大きいので、あまりおすすめできません。
もしものことがあったら、という心理的な負担もあるので、そこまでして自分が仕事をするべきかは一考する必要がありそうです。
2.幼稚園でも可能な働き方に変える
保育園に入れないとなれば幼稚園に入れると思います。
そうなれば教育施設である幼稚園に子どもを預けられるという利点に目を向けて、気持ちを切り替えた方がいいでしょう。
また、幼稚園であっても働くことは不可能な話ではありません。
【ママワークス】というサイトなら、掲載されている求人が子育て中の主婦の方にターゲットを絞っているので、幼稚園児のいるお母さんのような限られた時間しかない人に最適です。在宅の求人も豊富に掲載されています。
ただ、在宅というと怪しげな求人のイメージがありますよね。
でも、ママワークスに掲載されている企業は、事前にどのような事業内容かがきちんと掲載され、会社名も載っているので、怪しいと思ったらネットで調べられるので安心です。
職種としては、在宅コールスタッフやグラフィックデザイナー、オフィスサポート事務などの掲載がありました。
これからのサイトという印象はありますが、それだけに競争がまだ激しくなさそうなのでおすすめです。
また、クラウド家事代行サービスのCaSy(週1回2時間からでOK。時給1450円からの家事代行のお仕事。)もおすすめです。
家事代行マーケットは非常に伸びている市場のうえ、時給は1450円から1750円とスーパーのパートとは比にならないほど高く、週1回2時間からでも可能であり、サポートも手厚いので、気軽に始めやすい仕事です。
土日の勤務を歓迎しているようですので、土日は夫に子どもを預け、がっつり働くことも可能です。月に30万円稼いでいる方もいるようです。
3.子どもと向き合う期間として仕事はあきらめる
2番目に紹介した働き方もある現代なので、子どもが小学校に入るまでは仕事はあきらめ、かわいい最中の子どもとじっくり向き合うのももちろんひとつの方法です。
子育てにじっくり取り組むことも大きな社会的役割なので胸を張ってもらいたいです。
仕事をしている人が偉いなんてことは決してあってはならないと思いますし、一億総活躍社会でも家庭や地域も活躍の場となっていますしね!
とにもかくにも家庭が幸せになることが一番
保育園にしても仕事にしても、家庭が幸せになるため手法に過ぎませんから、お母さんひとりが頑張るのではなく、家族助け合ってそのときそのときを乗り越えていきたいものです。
困難があってもイライラするばかりでなく、ときにあきらめ、ときに乗り越える、そんな姿を子どもに見せることも親の役割でしょう!