世の旦那さん、そして奥さま。
あなたもしくは、あなたの旦那さんはマザコンですか? マザコンではありませんか?
どうでもいい話題だなと思われそうですが、夫である私みちおは割と気にしている問題です。
それは自分がマザコンだから気になるのではなく、親孝行は積極的したいけれども、親孝行とマザコンの境目が曖昧で、主に妻の目が気になるからです。
結婚している女性で自分がマザコンだったり、ファザコンだったりを気にする人はほとんどいないと思いますが、男性は割と気にしてる人、多くないですか?
今回は、なぜ男性ばかりがマザコン扱いされるのか、本当の意味でのマザコンとはなにか、女性にはこう思っておいてもらいたいこと、マザコン問題を今後どう捉えていくべきか、などを考えました。
- 男性は何かにつけてマザコン扱いされる危険性と隣り合わせ
- どんなに親とべったりでも妻は決してマザコンだとは言われない
- 本当のマザコンとはなにか?
- 夫側の両親の気持ちになってみよう
- マザコン問題を今後どう捉えていくか
男性は何かにつけてマザコン扱いされる危険性と隣り合わせ
男性は結婚するといまでも割と、一家の大黒柱的な扱いをされることが多いです。
経済的には昔ほどではありませんが、精神的にはしっかりして一家を支えてほしいと(最初は?)思われてる家庭が多いと思います。
そんなことを期待される夫ですから、親とベタベタしているとなんだか頼りなく見えるみたいで、一歩間違えるとすぐマザコン扱いされてしまいます。
妻からマザコン扱いの烙印を押された日には、気持ち悪がられたり、軽蔑の眼差しを受けること必須です。
それをわかっているので、私をはじめ多くの夫たちは、自分の親と必要以上につながらないようにしています。
夫は何かにつけてマザコン扱いされる危険性と隣り合わせですから、妻の目の前では、両親に冷たくするくらいがちょうどいいとさえ思うこともあります。
(もちろん何も思わず親を邪気にする夫も多いですけどね。)
どんなに親とべったりでも妻は決してマザコンだとは言われない
一方で妻がマザコンだったり、ファザコンだったりと言われることはありますか?
どんなに頻繁に連絡を取り合っても、どんなに実家にばかり帰っても、どんなに親に頼ってても、マザコンやらファザコンとは言われませんよね。
それは子育てが大変で協力してもらっているから認められるということでしょうか?
それがそうでもなく、子どものいない奥さんでも、同じように親とベタベタしててもマザコンやファザコンとは言われません。
せいぜい陰で、親離れ、子離れできていないと言われるくらいで、奥さん側もそう思われることをそこまで気にしないんじゃないですか?
これって女性だから許されるのことなんでしょうか?
もしそうだとしたら、男女平等だとか言っても、やっぱり女性は守られるべき存在という性に捉われた考え方が生き残っている、と言われてもおかしくない気がします。
こんなことを言って、夫がマザコン問題に目くじらを立てていると、心の狭い夫だと思われることでしょう。
これもまた、男性は度量が広くて大らかでいるべきだ、という性別による不平等の一種ですよね。
ちなみに私自身は、妻が多少親とベタベタしてても気にしません。心が完全に実家に持っていかなければね。
本当のマザコンとはなにか?
マザコンと思われることにビクビクしてる夫がいるなかで、本当の意味でのマザコンとはなにか、整理しておく必要があると思います。
私が思うに、本当の意味でのマザコンは、
自立できておらず、親に頼ってばかりいること。妻よりも母親を優先させること
だと思っています。
つまり親離れできていないことですね。
具体的には、実家ではなく自分の家のことなのに、パートナーには相談せず親に相談してしまうとか、パートナーよりも親を大事にするとかが本当の意味でのマザコンと言えるでしょう。
だから、近況を連絡したり、たまに会うくらいは、親に何かを頼っているわけでも、妻をないがしろにしているわけでもないので、マザコンではなく親孝行だと思います。
どうしても夫側の場合、母親と頻繁に連絡を取るだけでマザコンと思われる節がありますが、必ずしも頻繁に連絡を取ることがマザコンではない、ということは理解する必要があると思います。
(奥さんを差し置いて、母親とばかり連絡を取って話していたら、それはもちろんアウトですよ。)
夫側の両親の気持ちになってみよう
いやいや、そうは言っても夫が母親と頻繁に連絡を取る必要なんてないでしょ? と思っている奥さん側の方はかなり多いでしょう。
頻繁に連絡を取るだけでなんだか気持ち悪い。やっぱりそれはマザコンだと。
そんなときは、自分が夫側の両親になった気持ちで考えてみてください。
孫が生まれました。子どもが巣立ってからは、特に目新しいこともないし、孫の様子を知るのが少ない楽しみのひとつ。
じゃあ、誰に孫の様子を聞くか。子育てのメインはお嫁さんかもしれませんが、一番聞きやすいのは実の子どもである息子(夫)でしょう。
しかし、ロクに連絡をしない息子であったらどうでしょう。聞く機会が全然ありません。
じゃあ、親から息子に連絡すればいいか、といっても、平日は仕事があるから無理そうだし、休日はお嫁さんの目もあって、自分が連絡ばかりしてたら息子がマザコンだと思われてしまうかも、なんて思ったら気安く連絡もできません。
そんな感じで、実の子どもである息子からの連絡がないと、どんどん疎遠になるのが夫側の両親です。
会う機会だって、妻からすればいつまでもお客さん扱いをするのが夫側の両親だから、思い立って遊びに来たよ! なんて気軽に来れるわけもない。お嫁さんを気遣う夫側の両親も多いですからね。
それに、何度も何度も家に行くようだと、きっと夫がマザコンだから両親がしょっちゅう来る、と思われても息子がかわいそう、などと考えることもあるでしょう。
一方で、妻側の両親は、たいてい好きなときに実の子どもである娘(奥さん)に連絡をすることもできるし、家が近ければ育児のフォローという名目でいつでも気軽に会いに行けます。
マザコンだなんてこれっぽっちも気にすることもないでしょう。
といったように、孫がいるという共通点があっても、「マザコン」という概念によって、子ども家族への接し方がこれほど変わってしまうのは、夫側の両親がちょっぴりかわいそうだと思いませんか?
もし、よくわからないなぁと思うのであれば、自分の子どもが結婚して、相手方の両親ばかりが子ども家族と仲良くしていたらどう思うか、想像してみてください。
その虚しさが理解できた奥さまで、もし旦那さんが旦那さんの両親を邪険にしているようでしたら、「たまには連絡してあげなよ。」と伝えてあげるといいと思います。
マザコンだと思われたくなくて、強がって連絡しないこともありますからね。
マザコン問題を今後どう捉えていくか
先ほど少し述べた性の不平等、つまりはジェンダーの視点で言うならば、夫に対してマザコンと言うなら、妻も少しのことでマザコンと言われることを肝に銘じておく必要があります。
でも、それだとマザコンに捉われて重苦しい関係になってしまうだけなので、本ブログでは
そもそもマザコンなんて考えを取っ払うのが一番いい!!
と思っています。ただ、大人として自立していないとマザコンそのものなので
自分の家のことは夫婦で考えて決めていく
お互いの親に何か頼むのはできるだけ最低限にするけど、親孝行の一環でつながる機会は継続的につくる
というのが親との理想的な関係であるように思います。
マザコンという考え方に振り回されることなく、どちらの両親とも同じようにいい関係を継続していけるといいですね。